湿板写真、乾板写真
フォトッチでは、さまざまなスタジオさんに登録していただいております。
先日、湿板写真、乾板写真の撮影が可能なスタジオさんが追加になりました。
これらの撮影方法などについてお話しします。
■湿板写真、乾板写真とは
湿板写真、乾板写真、共にガラスの板に映像を焼き付ける技法で、100年以上前、幕末に写真技術が日本に伝来したころからの技法です、もちろんカラー写真ではなく白黒です。
坂本龍馬のガラス写真をご存じの方も多いと思います、150年以上前でも画像が消えることなく残っています。
落とすと割れてしまうのが欠点です。
最初に登場したのが、湿板写真。
ガラスに光に反応する感光剤を塗り、乾燥する前に、撮影~現像します。(乾燥すると反応しなくなる)
そのため、撮影は、フォトグラファーがガラスに薬剤を塗る作業から始めます。
暗室など現像の設備が必要ですし、のんびりと撮影することはできません。
手作業で薬剤を塗るため、写真にムラなどが出やすく、そのためアンティークな感じに仕上がります。
後に、乾燥しても光に反応する薬剤が発明されます、これが乾板写真。
前もってガラスに薬剤を塗っておけるため、機械で塗り販売する業者や、撮影後のガラスを現像する業者が現れました。
これにより、フォトグラファーは薬品を使わずとも、撮影が可能となりました。
湿板写真で発生しやすいムラなどなく、シャープな仕上がりになります。
昭和の時代になり、割れやすいガラスに替わり薄くて丈夫なプラスチックに薬剤を塗る、フイルムが使われ始めました。
■湿板写真、乾板写真の撮影方法
・シャッターチャンスは1度だけ。
1枚のガラスに1枚の写真を写しこみます、連写などできません。
撮られる側も、シャッターが押されるタイミングで、最高の表情を作る必要があります。
・写されるモデルは動けません。
撮影に使用する大型カメラは、ピントを合わせた後に、映しこむガラスをセットして、
シャッターを押す手順となるため、その間は動けません。
動いてしまうとピンボケやブレなどで鮮明な写真が撮れません。
昔の写真が、椅子に座った姿や立った姿の写真が多いのは、上記の理由なのです。
■湿板写真、乾板写真の複製やプリント(印刷)
・カラスの複製はできません、世界に1つだけのものになります。
ペアで作成などは不可能です、2回撮影することになります。
・乾板写真は印画紙へのプリントが可能ですが、湿板写真は不可能です。
・湿板、乾板、共にスキャナーを使ってデータ化することは可能です。プリンターで印刷、パソコンやスマホで見られるようにできます。
※プリントやデータ化は、撮影スタジオに相談ください、別途料金がかかる場合があります。
■湿板写真、乾板写真の魅力
・レトロな雰囲気の写真が撮れる(特に湿板写真)
なんとも言えない懐かしい写真になります、どんな格好をしてもレトロ調になるのも面白いです。
・唯一無二の写真。データでないためコピーはできません。
他の人は同じものを持っていない、所有する喜びがあります。
何枚も撮影したうちの1枚ではなく、フォトグラファーと一緒に時間をかけて撮影した1枚なので、よけいに愛着が生まれるでしょう。
・意外と高画質。撮像エリアが、デジカメのイメージセンサやカメラのフィルムに比べ10倍以上の大きさです、映り過ぎてしわなど目立ってしまうかも。
湿板写真、乾板写真についてのお話は以上です。
いかがでしょうか?デジタルカメラで簡単に撮影するのも良いですが、
一生に一回は、フォトグラファーと一緒に、時間をかけて、最高の一瞬を残してみませんか?
■フォトッチ掲載の湿板写真、乾板写真が撮影できるスタジオ
湿板写真:Foto Studio Argento(東京都葛飾区)
乾板写真:岡崎写真館(東京都品川区)
先日、湿板写真、乾板写真の撮影が可能なスタジオさんが追加になりました。
これらの撮影方法などについてお話しします。
■湿板写真、乾板写真とは
湿板写真、乾板写真、共にガラスの板に映像を焼き付ける技法で、100年以上前、幕末に写真技術が日本に伝来したころからの技法です、もちろんカラー写真ではなく白黒です。
坂本龍馬のガラス写真をご存じの方も多いと思います、150年以上前でも画像が消えることなく残っています。
落とすと割れてしまうのが欠点です。
最初に登場したのが、湿板写真。
ガラスに光に反応する感光剤を塗り、乾燥する前に、撮影~現像します。(乾燥すると反応しなくなる)
そのため、撮影は、フォトグラファーがガラスに薬剤を塗る作業から始めます。
暗室など現像の設備が必要ですし、のんびりと撮影することはできません。
手作業で薬剤を塗るため、写真にムラなどが出やすく、そのためアンティークな感じに仕上がります。
後に、乾燥しても光に反応する薬剤が発明されます、これが乾板写真。
前もってガラスに薬剤を塗っておけるため、機械で塗り販売する業者や、撮影後のガラスを現像する業者が現れました。
これにより、フォトグラファーは薬品を使わずとも、撮影が可能となりました。
湿板写真で発生しやすいムラなどなく、シャープな仕上がりになります。
昭和の時代になり、割れやすいガラスに替わり薄くて丈夫なプラスチックに薬剤を塗る、フイルムが使われ始めました。
■湿板写真、乾板写真の撮影方法
・シャッターチャンスは1度だけ。
1枚のガラスに1枚の写真を写しこみます、連写などできません。
撮られる側も、シャッターが押されるタイミングで、最高の表情を作る必要があります。
・写されるモデルは動けません。
撮影に使用する大型カメラは、ピントを合わせた後に、映しこむガラスをセットして、
シャッターを押す手順となるため、その間は動けません。
動いてしまうとピンボケやブレなどで鮮明な写真が撮れません。
昔の写真が、椅子に座った姿や立った姿の写真が多いのは、上記の理由なのです。
■湿板写真、乾板写真の複製やプリント(印刷)
・カラスの複製はできません、世界に1つだけのものになります。
ペアで作成などは不可能です、2回撮影することになります。
・乾板写真は印画紙へのプリントが可能ですが、湿板写真は不可能です。
・湿板、乾板、共にスキャナーを使ってデータ化することは可能です。プリンターで印刷、パソコンやスマホで見られるようにできます。
※プリントやデータ化は、撮影スタジオに相談ください、別途料金がかかる場合があります。
■湿板写真、乾板写真の魅力
・レトロな雰囲気の写真が撮れる(特に湿板写真)
なんとも言えない懐かしい写真になります、どんな格好をしてもレトロ調になるのも面白いです。
・唯一無二の写真。データでないためコピーはできません。
他の人は同じものを持っていない、所有する喜びがあります。
何枚も撮影したうちの1枚ではなく、フォトグラファーと一緒に時間をかけて撮影した1枚なので、よけいに愛着が生まれるでしょう。
・意外と高画質。撮像エリアが、デジカメのイメージセンサやカメラのフィルムに比べ10倍以上の大きさです、映り過ぎてしわなど目立ってしまうかも。
湿板写真、乾板写真についてのお話は以上です。
いかがでしょうか?デジタルカメラで簡単に撮影するのも良いですが、
一生に一回は、フォトグラファーと一緒に、時間をかけて、最高の一瞬を残してみませんか?
■フォトッチ掲載の湿板写真、乾板写真が撮影できるスタジオ
湿板写真:Foto Studio Argento(東京都葛飾区)
乾板写真:岡崎写真館(東京都品川区)
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